+医薬情報担当者の仕事内容・活躍場所について+
ここでは医薬情報担当者(MR)の概要・仕事内容・なる方法・活躍場所についてご紹介します。
医薬情報担当者とは?
◆概要
医薬情報担当者(以下MR、正式名称:medical representative)とは医薬品の販売提案を行う専門薬剤師です。
MRはクライアントである医療機関や薬局に対して、自社の医薬品の提案・使用方法の指導等を行います。
MRは一見薬学部出身者が多いイメージですが、MRとして働くにあたって出身学部は関係しないことが多いです。実は薬剤師が医薬情報担当者になっている割合は全体の1割程度と少なめです。
◆薬学部出身者は有利
近年では薬剤師資格を取得できなかった人・正社員の薬剤師に就職できなかった人たちが、医薬品の知識を活かして製薬企業・医薬品メーカーに就職するケースも増えています。
出身学部問わずできるMRの仕事ですが薬剤師資格を持っている人は優遇される傾向があります。また入社後に受験するMR認定試験の受験科目が一部免除になるため有利なのです。
◆仕事内容
MRは主に医師・薬剤師・看護師等に対して、自社の医薬品の効能・使用方法・副作用等を正しく説明することを役割としています。
他にも医師・薬剤師・看護師等から情報を得たり、現場の動向から必要な医薬品を揃えることも役割の1つです。
MRになるには
医薬品情報担当者になる方法は製薬企業もしくは医薬品メーカーに就職することです。MR認定証を持っていなくてもMRの仕事に就くことはできますが、製薬企業・医薬品メーカーの大半がMR認定証の取得を義務付けしています。
また現役のMRでMR認定証を取得している割合は全部で約98%と大変高い数字です。これらを考えると、実質必須に近い資格です。
製薬企業に就職した後は、その製薬企業の公益財団法人MR認定センターの登録有無によってその後の対応が変わってきます。
◆公益財団法人MR認定センターに登録されている企業の場合
公益財団法人MR認定センターに登録されている製薬企業の場合は、MR認定試験を受験して合格する必要があります。
MR認定試験とは公益財団法人MR認定センターが主催する、MRとして働くのに必須の知識・技能の定着を確認する試験です。
MR認定試験に合格し6ヶ月間の実務経験を終えることでMR認定証が授与されます。
MR認定証を持つことで医薬品情報の知識が身に付いていると見なされ、且つMR認定証が必要な病院へ来訪できるようになります。
(※MR認定試験の受験科目・日程等は公益財団法人MR認定センターのHPをご確認ください。)
◆公益財団法人MR認定センターに登録されていない企業の場合
公益財団法人MR認定センターに登録されていない企業の場合、MR認定センターにて基礎教育分野を300時間受講後、MR認定試験に合格する必要があります。
MR認定試験に合格したら実務教育150時間・6か月間の実務経験を経て、MR認定証が授与されます。
活躍場所
医薬情報担当者の活躍場所は製薬企業・医薬品メーカーが中心であり、医薬品がある限りは仕事がなくなることはありません。
しかしMRの人数が増えたことやジェネリック医薬品が普及したことから、医薬情報担当者の数は減少傾向にあります。
ですがMRの求人数は社会情勢の影響を受けにくく、新薬開発も継続されていることから活躍場所は確保されています。
また医療機関にとってMRの存在は欠かせないため、勤務条件を絞り過ぎなければMR職として就職できる可能性は十分にあります。
まとめ
ここまでMRの概要・仕事内容・なる方法・活躍場所についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。MRの仕事自体は薬剤師資格の有無関係なくできますが、薬剤師資格を持っているほうが薬剤の知識が既にあるためスムーズに仕事がしやすいと言えます。
「薬剤師資格を活かしてできることを広げたい。」とお考えの方は検討してみて下さい。
この記事が参考になったら幸いです。
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