+介護職へのハラスメントの相談体制が強化されます+
介護職へのハラスメント相談が強化されます
厚生労働省は介護職へのハラスメント被害防止を目的として、ハラスメント相談体制を強化することを2021年3月9日に発表しました。
具体的な内容としては「職場全体で相談体制の強化」・「施設内での定期的な情報共有」・「相談担当人員の設置」等があり、問題解決・再発防止に繋がる取り組みを実施するように通知されています。
介護職員が受けるハラスメントは様々な内容があり、利用者・入居者とその家族からハラスメントを受けることも多いです。
これらのハラスメントにより介護職員が休職・退職に追い込まれたり、心身共に不調になることが多く発生しています。
上記を受けて厚生労働省は介護サービスの運営基準を見直し、少しでも介護職員が働きやすい環境づくりを目指すことを明示しました。
ハラスメント対策推進事業の推進
厚生労働省は事業所向けにハラスメント防止対策マニュアルを配布しています。事業所の管理者はマニュアルを参照した上で、職場全体にハラスメント防止に関する内容を周知する必要があります。
尚、ハラスメント対策推進事業の推進の概要は以下の通りです。内容は令和2年度分となります。(参考URL:
介護事業所におけるハラスメント対策推進事業 【地域医療介護総合確保基金(介護従事者確保分)】)
①ハラスメント実態調査
⇒施設内で起きているハラスメントの実態調査
②各種研修
⇒都道府県もしくは事業所がハラスメント防止に関する研修を実施
③リーフレット作成
⇒ハラスメント防止に関する利用者向けリーフレットの作成
④弁護士相談費用
⇒ハラスメント発生時の弁護士への相談費用
⑤ヘルパー補助者同行事業
⇒看護助手等への支援金
⑥その他
⇒各都道府県で実施するハラスメント対策事業に関する内容
他にも厚生労働省では職員向けの研修手引きやチェックシート等を配布しています。介護職員として既に働いている方も、これから働く予定の方も一度目を通しておくと良いでしょう。
(厚生労働省・研修の手引き(令和元年度分))
今後内容が変わる可能性があります
厚生労働省では内容の精査等を実施した上で、ハラスメント対策強化に関する確定案を発布するとしています。
そのため今回の通知内容は今後変更になる可能性があるため、興味がある方はこまめに厚生労働省のHPを確認してみましょう。