+グループホーム(共同生活援助型)とは?仕事内容・1日の流れを解説+
共同生活援助(グループホーム)とは?
グループホーム(共同生活援助型)とは、知的障害者・精神障害者・発達障害者が社会生活を送る上で必要な部分をスタッフのサポートを受けながら克服し、自立した生活を送れるようにすることを目的とした障害者支援施設です。
障害者支援施設の中の「生活援助事業所」に該当します。
目的は認知症高齢者・知的障害者・精神障害者・発達障害者等が集団で共同生活を送ることで、できることを増やし、自立した社会生活を送れるようになることです。
(引用元①: 共同生活援助に係る報酬・基準について(令和2年9月11日版・厚生労働省発行))
定員数
施設によって多少異なりますが、1施設あたりの定員数は10名以下と定義されています。具体的な定員数は施設によって異なりますが、大体6名前後が多いです。
既存の建物を利用する場合の定員数は20名以下となります。
人員配置基準
共同生活援助(グループホーム)の人員配置基準は下記の通りです。
・管理者
サービス提供の実務経験がある者が1名以上
・サービス管理責任者
利用者30名に対して1名以上
・世話人
①利用者4名に対して1名以上
or
②利用者6名に対して1名以上
・生活支援員
利用者2.5名~9名に対して1名以上
(※障害支援区分に応じて変動)
メリット・デメリット
メリット
①入居者に寄り添った介護ケアができる
共同生活援助(グループホーム)の定員数は10名以下と小規模な施設です。
そのため入居者1人1人に寄り添った介護ケア、コミュニケーションを取ることができます。
②障害者支援への理解が深まる
共同生活援助(グループホーム)で働くことで、知的障害者・精神障害者・発達障害者がどんなことに困っているのか、どうすればできるようになるのかを考えながら仕事ができるようになります。
③身体的な負担は少ない
共同生活援助(グループホーム)では身体介助を必要しない入居者が多いため、身体的な負担は少なめです。
そのため体力に自信がない方や腰を痛めないか不安な方も、仕事しやすいのがメリットです。
デメリット
①対応に戸惑う場合がある
利用者は障害が原因でコミュニケーションに困難を感じている方が多く、意志疎通が中々できないことも多くあります。
そのため未経験の方は戸惑う場面も多いかもしれませんが、工夫していくことで1人1人の個性に合ったコミュニケーションを取ることができるようになります。
②根気強く対応する必要がある
利用者の中にはこちらが想像できない行動をとる、想定外のことでパニックになる、
大声を出す、衝動的な行動をしてしまう場合もあります。
そのため場面ごとに適切な対処法を知っておき、根気強く対応する必要があります。
また対応が上手くいかないことでストレスを溜めないように、適度にストレス解消を図ることが大切です。
1日の流れ
ここでは共同生活援助型(グループホーム)の1日の流れについてご紹介します。
※日勤の場合の一例
・9時~
出勤したら、朝礼を行います。また夜勤スタッフからの引き継ぎを受けます。
・10時~
利用者の健康状態の確認、服薬対応を行います。
・10時半~
午前活動の支援を行います。
活動内容は軽作業、食品製造等、施設によって異なります。
・12時~
昼食の配膳行います。必要に応じて、食事介助を行います。
・13時~
午後の活動を行います。
・15時~
利用者と団欒の時間を過ごします。
余暇活動や入浴介助を行う場合もあります。
・17時~
夜勤スタッフへの申し送りを行います。
特に残っている業務がない場合は、そのまま退勤します。
まとめ
ここまで共同生活援助型(グループホーム)の概要・定員数・人員配置基準・働くメリット/デメリット・1日の流れについてご紹介しました。
共同生活援助型(グループホーム)は、知的障害や精神障害等を抱えた方が社会生活を送るためのサポートを行う施設です。
働く際の懸念点としては利用者から想定外の反応があり驚く場面や、意志疎通が大変と感じる場面が多いことです。
しかしメリットとしてはゆったりとした雰囲気で働けること、身体的な負担が比較的少ない、障害者支援に対する知識・理解が深められる等があり、懸念点よりもメリットのほうが大きく感じられることでしょう。
この記事が参考になったら幸いです。
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