+グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?仕事内容・1日の流れについて解説+
グループホームとは?
概要
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは認知症高齢者が集まって、スタッフのサポートを受けながら共同生活する施設のことです。
グループホームの目的は認知症高齢者が集団で共同生活を送ることで、できることを増やし、自立した社会生活を送れるようになることです。
(引用元:e-ヘルスネット グループホーム(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト))
定員数
認知症高齢者向けのグループホームの定員数は、1ユニット:9名となっています。
ユニット数は施設によって異なり、2ユニット・3ユニット設けている施設もあります。
(引用元:認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは)
人員配置基準
グループホームの人員配置基準は下記の通りです。
・管理者
認知症の利用者の介護実務経験が3年以上、且つ常勤職員が1名以上
・計画作成担当者
1ユニット対して1名
※介護支援専門員1名の配置が必須
・介護職員
(日中の場合)
利用者3名に対して1名以上
(夜間の場合)
1ユニットに対して1名以上
メリット・デメリット
メリット
①定員数が少ないため、1人1人と向き合える
グループホームは他の介護事業所よりも定員数が少ないため、
入居者1人1人にじっくり向き合うことができます。
「入居者の人数が多くて、名前と顔が中々一致しない…。」という状況も発生しにくいです。
②家庭的でゆったりとした雰囲気で働ける
グループホームは入居者が家庭的な雰囲気で過ごすことで、自分らしい生活を送ることを目的とした施設です。
そのため入居者と顔馴染みの関係を築きやすい、且つ精神的にも余裕を持って仕事がしやすい雰囲気です。
但し、施設ごとに雰囲気の違いはあるため、事前に確認しておきましょう。
③体力的な負担が少ない
身体介助が必要な入居者が比較的少ないため、「介護で腰を痛めたら不安…。」という方も安心して就業できます。
デメリット
①認知症の方の対応に戸惑うケースが多い
グループホームでは認知症高齢者を対応するため、特に未経験の方は接し方に戸惑いやすいです。
認知症を患うと脳の認知機能が低下することで、コミュニケーションに支障が出たり、意思表示が難しくなってしまいます。
そのためこちらが何か話しかけても思いがけない返事が返ってきたり、困惑する場面が出てくる可能性があります。
②家事に慣れていないと、大変に感じる可能性がある
グループホームでは入居者と共同で家事を行うことが多くあります。そのため料理、洗濯、掃除等が得意でない、全くやったことがないという方は大変だと感じる場合があります。
ですがグループホームでの仕事を機に家事に慣れていく、ベテランの職員の方に家事のポイント教わる等を繰り返すことで、家事業務もスムーズにできるようになることでしょう。
また近年では調理専門の職員を雇って分業している施設もあり、自分に合った施設を選びやすくなっています。
そのため過度に心配し過ぎることはありません。
1日の流れ
ここではグループホーム(認知症対応型共同生活介護)での日勤時の1日の流れについてご紹介いたします。
但しこちらの内容は一例であり、施設によって対応は異なります。
8時半~
施設に出勤し、業務の準備を行います。
9時~
バイタルチェック・夜勤担当からの申し送りを受けます。
10時~
入居者の方と外出、レクリエーション等を行います。
11時半~
入居者の方と一緒に昼食の準備を行います。
12時~
入居者の方と一緒に昼食を配膳・食事を取ります。
必要に応じて食事介助を行い、食事後の後片付け・口腔ケア等も行います。
13時~
入居者の入浴前のバイタルチェック、入浴介助を行います。
15時~
入居者と一緒におやつを食べながら、お話しします。
15時半~
入居者と一緒に楽しめるレクリエーションを実施します。
レクリエーション内容はゲーム大会・体操・演奏会の鑑賞等、幅広くあります。
16時半~
夜勤担当スタッフへの申し送り、引き継ぎを行います。
17時~
業務が残っていない場合はそのまま退勤します。
まとめ
ここまでグループホーム(認知症対応型共同生活介護)の概要・人員配置基準・働くメリットとデメリット・1日の流れについてご紹介しました。
グループホームは身体介助が必要入居者が少ないため、体力に自信がない方や身体への負担を増やしたくない方に始めやすいと言えます。
認知症の方への対応が大変そうと思う方もいると思いますが、仕事を通じて認知症への理解を深めることができるという大きなメリットがあります。
この記事が参考になったら幸いです。
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